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コルブツアー31  ユニテ・ダビタシオン⑧

今の対面キッチンの発祥はペリアンです。
それまでキッチンは食堂と離れた北側にありました。
なぜならば昔はメイドさんがお食事を運んでいたから。
主婦がお料理をするようになってからもそれは変わらずだったのですがその家事動線を短く機能的にしたのがペリアンです。
「シャルロット・ペリアン自伝」には
リビングと完全に一体化した「キッチン=バー」は、主婦の家族や友人たちとつなぎ、対話と参加を可能にする。
バーテンダーとして整理整頓の感覚を持つのは主婦の役目。
においと煙の完璧な排出を確実にするのは技術者の役目
とあります。
女性建築家ならではの発言ではないでしょうか。非常に爽快で気持ちが良い。
同書によると時代は流れ冷蔵庫が大きくなりキッチンを改装する家が増えてきたそうですがリビングに向かって開かれたキッチンの概念は保たれているとのこと。
ここはオリジナルです。60年経っても全然古くない。さすがです。
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有料ですがコルビュジェの住人のお住まいを見学することができます。
予約は不可ですが行った時にフロントに頼みます。
そのときに住民が在宅であればOK。

マルセイユのユニテ・ダビタシオン
設計:ル・コルビュジェ
竣工:1952年

yumily
広島ブログ
by yumily_sketch | 2013-06-25 20:36 | コルブツアー | Comments(0)
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