東京駅の保存復原

神田のNPOとしまち研究会の一木会に参加しました。
一木会とは月に1回ゲストを招いての勉強会です。
今回は㈱ジェイアール東日本建築設計事務所 丸の内プロジェクト室長の田原 幸夫氏の
「東京駅丸の内駅舎の保存・復原・活用~重要文化財を使い続けることの意味と課題~」
というお話でした。
辰野金吾設計の1914年竣工の東京駅は私の大好きな建築です。
関東大震災でびくともしなかった建築ですが東京大空襲で被災しました。
当時資金不足で駅という機能もあり早く復興させなければならず竣工当時と同じ形に復原することはできませんでしたが3階建てを2階建てにし屋根のカタチを変えて60年間使われました。
その間には幾度となく取り壊しの計画もあったそうです。
2000年に「特例容積率適用地区制度」が創立されあまった容積率を廻りのビルに売ることができることになりそれが資金となり保存が決定しました。
そして東京駅は3年の設計5年半の工事の後2012年に約100年前の当時の姿となって現れました。
何て素晴らしいことでしょう!

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文化財の場合新しくした部分とオリジナルと間違えるのが一番よくないことなのだそうで新しくした部分には年号を入れるのがルールなのだそうです。
ローマ数字で「MMXII」。2012年と書いてあります。

原設計に敬意を持って復原にあたられ当時の素晴らしい技術とそれに忠実に施工されたことが伝わるお話で日本の建築に誇りを感じました。
田原氏は重要文化財を博物館にするのではなく使い続くける建築にすることに大きな意味があると何回も言われました。
東京駅が保存復原された意味は大きく近代建築の保存復原活用に影響を与えてくれるでしょう。
建築士会でも歴史的建造物の保全活用に係る専門家(ヘリテージマネージャー)の養成が始まります。
これから歴史的建造物が復原活用されることが増えていくとうれしいですね。
お話を聞きながら私の街の気になるあの建築が生き返る姿を想像したのでした。


yumily
広島ブログ
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by yumily_sketch | 2013-05-19 00:00 | 講演会・セミナー・イベント | Comments(6)
Commented by sunagimo-confit at 2013-05-19 01:41 x
チョット、三菱一号館のカフェをホーフツとさせます。生意気なコト言います、違ってたらゴメンナサイ。
Commented by yumily_sketch at 2013-05-19 09:48
sunagimo-confit さん
ピンポンです♪
辰野金吾はsunagimo-confit さんご存知のコンドル先生の弟子で二人ともイギリス派だからです。
三菱は復元(創り直すこと)で東京駅は復原(失われているところを直す)です。東京駅はずっと同じ用途で使われ続けてきたことが素晴らしいと思うのです。
Commented by sunagimo-confit at 2013-05-19 14:23 x
へぇ、復元と復原・・・違うのですね。勉強になります。じゃぁ、ヨーロッパは、ほとんど復原の方ですね。教会の天井画など、修復するのには、新しいモノで、修復すると、強すぎて負けちゃうって聞いたコトがあります。そう思うと、古いからって捨てられないですね。復原の為に取っておかなきゃ。うわぁ~、面白い!yumilyさんの授業受けたいっ!
Commented by yumily_sketch at 2013-05-21 09:51
sunagimo-confit さん
建築そのものだけでなく建築に関わる話って人生活文化で面白いですよね!
なのに寝ちゃう学生いるの(笑)
Commented by カネショウのだいちぱぱ at 2013-05-22 19:45 x
御無沙汰です。
残すこと、伝えていくこと・・・改めて大変なことだと感じます。
でも、いいものはやっぱりいいですね!!
Commented by yumily_sketch at 2013-05-25 13:18
カネショウのだいちぱぱ さん
こんにちは(^^)
いいもの残していきたいです!!
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